神様修行はじめます! 其の三
蜘蛛の罠
ドドドドド・・・・・!!
牛の走りは軽快で順調だった。
あれから異形のモノも襲ってこないし。
セバスチャンさんが先頭に立って進む。
さすがに牛の扱いにも慣れている様子で、余裕でドンドン突っ走っている。
しかし・・・
燕尾服姿の執事と、プリンセスドレスに身を包む女性。
そして、牛。
なんか凄い組み合わせだよなぁ。
味噌汁ぶっかけご飯の上に、キャビアとトリュフを乗っけてるみたいな違和感。
アンソニーの牛さばきも、なかなかどーして見事だった。
どうやら牛の頭に乗っかってる、左右の足の微妙な動きで操縦しているらしい。
フリッパーをパタパタさせてバランスをとりつつ、セバスチャンさんに次いで疾走する。
凍雨君は必死に牛の背中にしがみ付いている。
頑張って! 落ちないでね!
しま子も頑張って後を付いていっていた。
牛本人も賢いから、しま子の腕の未熟さをカバーするように軽快に走ってくれている。
ただ、あまりにも軽快すぎて・・・
寒い~~~!!!
いや寒い! マジ寒い!
真冬の雪原の中をオープンカーで突っ走ってるようなものだから、向かい風がハンパない!
しま子が気を使って自分の赤い半纏をあたしに貸してくれたけど・・・。
うぅぅ、でもこれでも寒いよぉ~。
剥き出しの顔にビュービューと氷のように冷たい風が当たって、辛い!
凍傷になりそう!
うあぁぁ、顔が、体が凍るぅ~! 耳が痛い~!
でも急いで進まなきゃ。ここでスピード緩めてなんかいられないもん!
走れ! 急げ牛ー!!
身の凍る寒さに耐え続けていると、すっぽりと雪に覆われた権田原の里が見えてきた。
「皆様! 到着いたしました!」
牛の走りは軽快で順調だった。
あれから異形のモノも襲ってこないし。
セバスチャンさんが先頭に立って進む。
さすがに牛の扱いにも慣れている様子で、余裕でドンドン突っ走っている。
しかし・・・
燕尾服姿の執事と、プリンセスドレスに身を包む女性。
そして、牛。
なんか凄い組み合わせだよなぁ。
味噌汁ぶっかけご飯の上に、キャビアとトリュフを乗っけてるみたいな違和感。
アンソニーの牛さばきも、なかなかどーして見事だった。
どうやら牛の頭に乗っかってる、左右の足の微妙な動きで操縦しているらしい。
フリッパーをパタパタさせてバランスをとりつつ、セバスチャンさんに次いで疾走する。
凍雨君は必死に牛の背中にしがみ付いている。
頑張って! 落ちないでね!
しま子も頑張って後を付いていっていた。
牛本人も賢いから、しま子の腕の未熟さをカバーするように軽快に走ってくれている。
ただ、あまりにも軽快すぎて・・・
寒い~~~!!!
いや寒い! マジ寒い!
真冬の雪原の中をオープンカーで突っ走ってるようなものだから、向かい風がハンパない!
しま子が気を使って自分の赤い半纏をあたしに貸してくれたけど・・・。
うぅぅ、でもこれでも寒いよぉ~。
剥き出しの顔にビュービューと氷のように冷たい風が当たって、辛い!
凍傷になりそう!
うあぁぁ、顔が、体が凍るぅ~! 耳が痛い~!
でも急いで進まなきゃ。ここでスピード緩めてなんかいられないもん!
走れ! 急げ牛ー!!
身の凍る寒さに耐え続けていると、すっぽりと雪に覆われた権田原の里が見えてきた。
「皆様! 到着いたしました!」