神様修行はじめます! 其の三
セバスチャンさんが無言でふたつの小瓶を手に取り、考え込んでいる。
「セバスチャンさん、それなに?」
「・・・これは、シェルターの役割を果たすものです」
「シェルター?」
「一時的に、防御壁を張るのです。この里ひとつを覆う程度の効果はありますね」
「ほんとっ!?」
「はい。あくまでも応急処置のようなものですが」
それでもいいよ! 応急処置でもいい!
このまま来る者拒まず状態よりも、絶対にいいよ!
「どうやって使うの? それ」
「できるだけ里の両端で、できるだけ同時間にビンの蓋を開きます。あまり時間がズレると発動しません」
「それだけでいいの?」
じゃ、やろうよ! 早速!
あたしは勢い込んで訴えた。
このままじゃ爆発的に異形のモノの数は増えるばかりだ。
あまりにも大群になり過ぎたら、門川の応援部隊も歯が立たなくなる。
権田原の地下道にだって、いつ入り込まれるか分からない。
このまま無事に隠れ続けられる保障は無いし、そうなったらもう万事休すだ。
「そうですわね。策があるなら早めに処方するべきですわ」
「やろう! セバスチャンさん!」
「・・・承知いたしました。凍雨様もご異存ございませんか?」
凍雨君が神妙な顔で頷いた。
「では、二手に分かれましょう」
セバスチャンさんと、お岩さんとペンギン軍団。
あたしとしま子、凍雨君。
この2チーム編成だ。
それぞれ蓋を開ける場所までは安全な地下道を通っていける。
蓋を開けたら、すぐまた地下道へ退避する。
大丈夫! できる! きっと成功するはずだ!
あたしも立派に役に立ってみせる!
権田原を守りきってみせるよ! 門川君!
「セバスチャンさん、それなに?」
「・・・これは、シェルターの役割を果たすものです」
「シェルター?」
「一時的に、防御壁を張るのです。この里ひとつを覆う程度の効果はありますね」
「ほんとっ!?」
「はい。あくまでも応急処置のようなものですが」
それでもいいよ! 応急処置でもいい!
このまま来る者拒まず状態よりも、絶対にいいよ!
「どうやって使うの? それ」
「できるだけ里の両端で、できるだけ同時間にビンの蓋を開きます。あまり時間がズレると発動しません」
「それだけでいいの?」
じゃ、やろうよ! 早速!
あたしは勢い込んで訴えた。
このままじゃ爆発的に異形のモノの数は増えるばかりだ。
あまりにも大群になり過ぎたら、門川の応援部隊も歯が立たなくなる。
権田原の地下道にだって、いつ入り込まれるか分からない。
このまま無事に隠れ続けられる保障は無いし、そうなったらもう万事休すだ。
「そうですわね。策があるなら早めに処方するべきですわ」
「やろう! セバスチャンさん!」
「・・・承知いたしました。凍雨様もご異存ございませんか?」
凍雨君が神妙な顔で頷いた。
「では、二手に分かれましょう」
セバスチャンさんと、お岩さんとペンギン軍団。
あたしとしま子、凍雨君。
この2チーム編成だ。
それぞれ蓋を開ける場所までは安全な地下道を通っていける。
蓋を開けたら、すぐまた地下道へ退避する。
大丈夫! できる! きっと成功するはずだ!
あたしも立派に役に立ってみせる!
権田原を守りきってみせるよ! 門川君!