神様修行はじめます! 其の三
心の中で笑い飛ばして塔子さんの横を通り過ぎる。
擦れ違おうとした瞬間・・・
「お似合いだこと」
ぼそっと扇の陰から、聞こえよがしな呟きが漏れた。
思わず立ち止まるあたしに、塔子さんが薄目を開けながらまた呟く。
「端女と、人質をとられた惨めな飼い猫と、奴隷の赤鬼。まさにお似合いだわ」
・・・・・・はあ!?
ムッときた! 今のはかなり大量にムッときた!!
「ちょっとなによそれっ!?」
あたしの事はともかく、絹糸やしま子に対する暴言は絶対に聞き逃せない!
「キッチリ謝罪してもらいましょーか! 今ここで!」
目をむいて怒鳴るあたしに、乙女会は悲鳴をあげる。
「きゃああ、怖いぃ」
「あぁ、なんて恐ろしい顔!」
「まるで悪鬼のようだわ!」
「ほんとうにブサイク顔!」
・・・おいちょっと!
どさくさに紛れて最後のセリフ言ったの誰!?
これ以上あたしを怒らせないでよ!
ここで滅火の力が暴走したら、あたし大量殺戮しちゃうじゃないの!
擦れ違おうとした瞬間・・・
「お似合いだこと」
ぼそっと扇の陰から、聞こえよがしな呟きが漏れた。
思わず立ち止まるあたしに、塔子さんが薄目を開けながらまた呟く。
「端女と、人質をとられた惨めな飼い猫と、奴隷の赤鬼。まさにお似合いだわ」
・・・・・・はあ!?
ムッときた! 今のはかなり大量にムッときた!!
「ちょっとなによそれっ!?」
あたしの事はともかく、絹糸やしま子に対する暴言は絶対に聞き逃せない!
「キッチリ謝罪してもらいましょーか! 今ここで!」
目をむいて怒鳴るあたしに、乙女会は悲鳴をあげる。
「きゃああ、怖いぃ」
「あぁ、なんて恐ろしい顔!」
「まるで悪鬼のようだわ!」
「ほんとうにブサイク顔!」
・・・おいちょっと!
どさくさに紛れて最後のセリフ言ったの誰!?
これ以上あたしを怒らせないでよ!
ここで滅火の力が暴走したら、あたし大量殺戮しちゃうじゃないの!