神様修行はじめます! 其の三
そんな軽口を叩きながら延々トカゲを粉砕していくうちに・・・
さすがに、疲れてきた。
倒しても倒してもガヤガヤ押し寄せてくるんだもん。このトカゲ達。
「まるで、波打ち際に押し寄せる、さざ波みたい!」
「全然、そんなロマンチックじゃないわよ!」
「ちょ、ちょっと文学的に表現してみました!」
軽口も息が上がって途切れがちだ。
だいぶ数は減ったみたいだけど、まだ結構残っているみたいだ。
塔子さんの疲労が一番激しい。当然といえば当然かもしれない。
振袖も髪も完全に乱れて肩で息をしている。
「この袖、邪魔ね!」
両肩から袖部分をビリッと引き裂いた時、またトカゲが彼女に襲い掛かった。
破いた袖でビジッ!っと殴りつける塔子さんに、今度は二匹が襲い掛かる。
「うらあぁぁ!」
大きく足を踏み込み、振り被るような大振りの右腕。
一匹がもう片一匹を巻き添えにし、二匹は同時に地面へめり込んだ。
でも次も、また次も彼女を襲ってくる。
塔子さん狙われてる! 危ない!
助けに行こうとしたあたしにもトカゲ達が襲い掛かってきた。
うわ! こんのぉ!
慌てて対処するあたしの目に、ついに地面に尻餅をついた塔子さんの姿が・・・!
「塔子さん!」「塔子!」「うがあ!」
悲鳴を上げるそれぞれは自分に襲い掛かるトカゲに手一杯。
誰もフォローにいけない! 塔子さんが殺されちゃう!
倒れた塔子さんの体目掛けてトカゲが飛びかかった。
塔子さん! 逃げてえ―――!
― パーンッッ!! ―
金属音が破裂するような音。
真っ白に凍結したトカゲの体がボロボロに砕け落ちた。
それをポカンと見ている塔子さんの背後に、白い着物の影が立つ。
「皆、待たせた。後は僕が片付けよう」
さすがに、疲れてきた。
倒しても倒してもガヤガヤ押し寄せてくるんだもん。このトカゲ達。
「まるで、波打ち際に押し寄せる、さざ波みたい!」
「全然、そんなロマンチックじゃないわよ!」
「ちょ、ちょっと文学的に表現してみました!」
軽口も息が上がって途切れがちだ。
だいぶ数は減ったみたいだけど、まだ結構残っているみたいだ。
塔子さんの疲労が一番激しい。当然といえば当然かもしれない。
振袖も髪も完全に乱れて肩で息をしている。
「この袖、邪魔ね!」
両肩から袖部分をビリッと引き裂いた時、またトカゲが彼女に襲い掛かった。
破いた袖でビジッ!っと殴りつける塔子さんに、今度は二匹が襲い掛かる。
「うらあぁぁ!」
大きく足を踏み込み、振り被るような大振りの右腕。
一匹がもう片一匹を巻き添えにし、二匹は同時に地面へめり込んだ。
でも次も、また次も彼女を襲ってくる。
塔子さん狙われてる! 危ない!
助けに行こうとしたあたしにもトカゲ達が襲い掛かってきた。
うわ! こんのぉ!
慌てて対処するあたしの目に、ついに地面に尻餅をついた塔子さんの姿が・・・!
「塔子さん!」「塔子!」「うがあ!」
悲鳴を上げるそれぞれは自分に襲い掛かるトカゲに手一杯。
誰もフォローにいけない! 塔子さんが殺されちゃう!
倒れた塔子さんの体目掛けてトカゲが飛びかかった。
塔子さん! 逃げてえ―――!
― パーンッッ!! ―
金属音が破裂するような音。
真っ白に凍結したトカゲの体がボロボロに砕け落ちた。
それをポカンと見ている塔子さんの背後に、白い着物の影が立つ。
「皆、待たせた。後は僕が片付けよう」