神様修行はじめます! 其の三
「きゃあっ!?」
「うわっ!?」
「うああ~~!?」

あたしの怒声と同時に、塔子さん達の悲鳴も上がった。

みんなが対峙していた魔犬達が一斉に、派手に滅火の炎に包まれていて、全員あわてて後ろに下がって炎を避けた。


あ・・・。
ま、またあたしの力の暴走、かな・・・?


「ちょっと! なにするのよビックリしたじゃないの!」


「天内さん! お願いだから、前もって連絡してからキレて下さい!」


「うああぁ~~っ」


「す、すみませぇん・・・」


小さくなって仲間に謝罪するあたしを、門川君が横目で見ている。


そして、これ見よがしに溜め息をついて首を横に振った。


くっそおぉぉ~~。

顔立ちが整ってる分、表情の嫌味くささが倍増されて、えっれぇムカつくんですけどぉ~。


あんたそれで、ホントにあたしの事が好きなわけ!?

ソレとコレとは話は別なんだろうけどさ!


―― ギャオォォ――!

魔犬の雄叫びが響いて、また複数が一度にこっちへ向かって来た。


なによ! また来んの!?

前もって言っとくけど、あたし今キレてるよ!

キレた女の怒りの炎は情け容赦ないからね!

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