神様修行はじめます! 其の三
だからね、あたしは不審者じゃないの。


分かった? さあ分かったなら・・・


「早く通してよ」


「「用の無いものは・・・」」


「あんた達! 実は単にあたしのこと嫌ってるだけでしょ!?」


こんの毛むくじゃらのムク犬ブラザーズがあ!


「ここは吹雪になったマジで危険なんだから、今すぐここを・・・!」


「今すぐここを開けよ。阿(あ)、吽(うん)よ」


閉じられた門の向こうから聞こえる、飄々とした声。


・・・ああ、迎えに来てくれたのね?


良かった助かったあーー。


「絹糸! 早くこの門、開けてえぇ!!」


「まったく毎回毎回、手のかかる小娘じゃのぉ」


ギイィィィ・・・っと扉が重々しく両開きに開いていく。

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