神様修行はじめます! 其の三
「お前ら・・・!」

「があぁ・・・!」


絹糸としま子が同時に吠えた、その瞬間・・・


――キイィィィ――――ン!!


ものすごい冷気があたし達全員の体を覆った。


皮膚が切れそうなほど冷たい空気。


キシピシと何かが軋むような音が聞こえる。


見れば・・・足元が、真っ白だった。


これ・・・霜!? 床も柱も壁も、なにもかも霜だらけ!

真っ白な冷凍庫状態!


寒い! ていうか痛い!

冷気が体の内部まで染み込んで、骨の髄まで凍えそう!


「か・・・門川君!?」


門川君が・・・怒っていた。


無言のまま、眉ひとつ動かさず、無表情を極めたままで・・・


激怒していた。


彼の全身から見えない怒りの冷気がほとばしり、周囲の気温を下げていく。


「と、当主様!?」

「なにをなさいます当主様!」


冷徹な彼の視線がゆっくり動き・・・オヤジ達を捕らえる。


オヤジ達は揃ってギクリと息を呑んだ。

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