ヒミツなんだからね



ゆうSIDE




家に着くと、もうお見合いの服が準備してあった。



『お父さん。私はお見合いはしたくありません。』




初めてだった。


気持ちは伝えた事はあったけど、
こんなにも、はっきりと反発した事はなかったから。



『分かってるよ。』



えっ。



『なんで、それじゃ。』




『ゆうが今までお父さんに反発しなかったろ。だから、自分の意思をはっきりと
持って欲しかったんだよ。』



わかってくれてたんだ。



『それじゃ、僕がゆうをもらってもいいですか?』


えっ。



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