ナンパ男との恋【番外編】
まだ、日も昇らず薄暗い中
近くにあった服に袖を通し、
部屋を見渡すと
そこら中に 昨夜着ていた服が散乱し
輝樹の携帯すら
投げてあるという
本当・・・・
荒れ放題と言うのが正しい言葉かもしれない。
「・・・もう起きたのか?」
物音に気づいたのか
輝樹が起き上がり
私の方を見ている。
「うん・・・・
その・・・・」
昨夜の事を 何て言えばいいのか
分からず 言葉に詰まった。
「春菜、ほら
こっち来い」
そう言われても
自分のしてしまった事を考えると
素直に行けない・・・。
「・・・はぁ。
手のかかる 奥さんを持つと
大変だな。」
本当・・・その通りです・・・。