ナンパ男との恋【番外編】
*優しさ


「明日から
あっちに住むからな?」


家を決めて

約一週間後の

土曜日の夜。


ごはんを食べ始めたと同時に
そんな事を言うもんだから


思わず、

持っていた お茶碗を
落としそうになってしまった。



「え?でも、
まだ 家具とか・・・」


「生活に必要な物は
もう設置済みだから
気にしなくていいぞ」


気にしなくていいぞって・・・



「手続きとかは・・?」


「もう終わった」


「支払いとか・・・」


「とっくに終わらせた」


「水道とかの契約とか・・」


「昨日した」


えっと・・・・・・


「でも、輝樹
仕事・・・・」


「あぁ?心配しなくても
昼休憩で全部済ませてたから
迷惑かけてねぇぞ」


・・・・もしかして、


「一週間 外でごはん食べるから お弁当いらないって・・・・
もしかして、輝樹
ごはん食べてなかったんじゃ・・」


「んー?いや、車で移動中に
パン食ってたけど?」


私ってば・・・・

何で・・気づかなかったんだろう。

ほんとに
自分で自分が嫌になる・・
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