ナンパ男との恋【番外編】
*・・・・迷子

「てーるーき。
朝だよー」


静かに寝息をたてる輝樹の顔を間近で見ながら
小さな声で
起こしてみる。


起きないなぁ・・・



「てーるーき」


起きない・・・・


ちょっとだけ

ほっぺを ツンツンしてみる。


・・・・起きない。


起きる様子すらないし・・・


この様子なら

ちょっとだけ・・・


キスくらいしても

起きないよね・・?


べ、別に 寝こみを襲うわけじゃ・・・


そんなんじゃ・・・

だって キスだけだもん。

軽く 唇が触れればいいんだもん。


襲うわけじゃないのに

心臓バクバクしてしまう私は

やはり小心者なんだけど・・・


軽く・・・

横から

唇を合わせてみた。




・・・・・!?!?


「んっ・・・!?え?ちょ・・」


その瞬間

体は半回転し・・・


「キスしてぇんだろ?
んな軽いもんじゃねぇやつ
してやるよ?」


そう言いながら

私は 押さえつけられるように
唇をふさがれ・・・・







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