ナンパ男との恋【番外編】
「いってらっしゃい」
「あぁ・・」
輝樹を見送り
静まり返った部屋を見渡すと
少し、心細くなる。
日曜日に引っ越してきて
初めて この家で
一人になったからかな・・・
昨日までは 輝樹も
私の両親の為に 仕事を休んでくれて
両親が帰ってからも
ずっと一緒にいてくれたけど・・
今日から また
輝樹を仕事に送り出してから
一人だ。
正樹くんの家と同じくらい広くて
隣の人の物音なんて感じない防音で
何だか 孤独感が増してしまい
少し、寂しくなってしまう。
輝樹が帰ってくるまでの間・・・
何して この孤独感を紛らわそう。
そんな事を
考えてしまうなんて
私は、自分が思ってる以上に
甘ったれで・・・
子供だ。