ナンパ男との恋【番外編】
店を出て
「もう道分かるから・・
ありがとう。」
そう言って
帰ろうとすると、
手に持っていた荷物を
持ち上げられ
車に乗せられた。
「どうせ この買い込んだ飲み物
降ろさねぇといけねぇから
俺も帰らねぇとな」
「え、あ・・・でも
飲み物降ろすのは・・」
仕事から帰ってきてからでも・・
と言おうとすると
言葉を遮るように
「今 降ろさねぇと
夜 飲みてぇやつが
冷えねぇじゃん?
ほら、乗れ。帰るぞ?」
「あ、うん・・・」
もしかして
わざと・・・
こんなに買ったの・・?
「夜、何飲みたいの?」
「んー・・・ビール」
「冷蔵庫に入ってるよ・・?」
「マジで?ははは
まぁ、
何本か また入れといて」
「うん・・・・」
私が気を利かせてるつもりでも
輝樹には
更に気を遣わせてるのかもしれない。
何だか・・・
空回りしちゃってる気する。