ナンパ男との恋【番外編】

家に帰ると

うれしそうな顔で

走ってくる春菜を見ると

本気で閉じ込めて
外に出したくないとまで思ってしまう自分がいる。


「すき焼き もう少しで
できるよ」


「じゃあ 風呂入る」


・・・・待てよ。

今日は 春菜のおかげで
走り回ったしな・・・


ちょっとくらい

意地悪してもバチは当たんねぇよな。


「あと どんくらいで出来る?」

「んー・・・
5分もかからないくらい」


5分か。

ちょうどいい時間だな。


時間を見計らった頃

設置されてるリモコンの
呼び出しボタンを押すと


ドタバタと走る音の後、



「輝樹・・・?
どうしたの?」


心配そうな声がしてきた。


まぁ、春菜の事だから
遠くから声掛けるだろうと
予想はしてたけど

こうも 予想通りの反応をされると

おかしくて仕方ない。


必死で笑いをこらえてる所で

ようやく バスルームの扉が開き


「もう!心配したじゃんっ」


心配なら 普通 バスルームの扉開けんだろ・・・と
思うと やはり

笑いがでてしまう。
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