夕凪


「…いや、浮気とかじゃないかもしんないけど。家に女入れてるのは間違いなくて。俺、見たんだよね。でも、悠斗には聞けなくてさ。」

『…そうなんだ。教えてくれてありがと。』

「うん。悠斗に聞いてみな。」


颯太はそう言うと電話を切った。

すぐにでも悠斗に電話をして聞けば良かったのかもしれない。

だけど、私にはそんな勇気はなくて。

しばらくは1人、不安な夜を過ごした。
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