夕凪


いつものようにご飯を食べに行って、カラオケに行く。

その日も同じだと思っていた。


帰り際、涼に
「送ってく。」
そう言われ、私は素直に送ってもらうことにした。


家の近くまで来たとき。


『もう、すぐそこだからここでいいよ。』


「あぁ、うん。あのさ…」


『どうしたの?』


自転車を降りると俯く涼の顔を覗き込んだ。
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