夕凪

家を出るときに携帯で時間を確認すると、すでに学校は始まっている時間だった。

携帯をポケットにしまい、自転車にまたがると

家の前に人影がある。


ゆっくりと近付くと、その人影は圭介だった。


『何してんの?』


久しぶりに見る圭介は髪が短くなっていて、社会人とは感じられないけれど高校生にも見えなかった。


「おぉ。ちょっとな。」


圭介はそう言いながら立ち上がると、私の家へ入っていく。
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