夕凪

バイト先から自転車で15分程。

南中の近くのコンビニに着くと、また圭介に電話をした。


「おう。」

『南中の近くのコンビニ着いたよ。』

「おぉ。今から行く。」

『はーい。りょうか………』


"ツ- ツ- ツ- ツ- ツ-"

後で1発殴ろう。



すぐに圭介の姿が見えた。

オレンジの頭に、見慣れない私服姿。

「よお!」

片手を上げて、嬉しそうに小走りで近付いてくる圭介の腕を軽めに殴った。

「は?何?」

訳が分からない様子。

『なんでもない。行こ。』

圭介は納得いかない顔をしたまま、2人は歩き始める。
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