夕凪


枕元にある携帯電話が震え出し、目が覚める。


"バーベキュー、1日ね。"


メールは圭介からだった。

『明後日じゃん。』

1人そう呟いて洗面所へ向かう。

顔を洗うと、また部屋に戻って化粧を始めた。

化粧の途中で圭介にメールを返す。

"うん。"

5分も経たないうちにまた携帯電話が震え出す。

"来れんの?"

化粧の邪魔をされ、鬱陶しく思いながら片手でメールを打つ。

"うん。"

そして、またすぐに返信。

"じゃあ、昼ぐらいに待ち合わせて、みんなで買い物行って。あ、お前バイトは?"


"ないよ。今日、杏と会うから詳しくは杏から聞いておく。"

"おー、そうか。"
< 46 / 148 >

この作品をシェア

pagetop