夕凪

―恋慕―




ピンポ-ン

ピンポ-ン

ピンポ-ン

ピンポ-ン



"うるさいなぁ"

連打されるチャイムで目が覚めると、私の顔は彼の胸にすっぽりと埋まっていた。

しばらくして、静かになったかと思えば今度は携帯電話が震え出す。

テーブルを見ると彼の携帯が鳴っていた。

どうやら彼はこんな騒音にも目覚めないらしい。

しつこく鳴り続ける携帯電話を手に取り、彼の肩を揺さぶる。
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