夕凪


今日も皆、適当な時間になるとぱらぱらと帰り出す。

いつも最後は颯太くんと悠斗くんと私になって、颯太くんが
「じゃあ、邪魔だから帰るね。」
と言いながら笑顔で帰る。

それを笑顔で見送る。


そんな普通のやりとりが私にとって居心地の良いものにさせる。


「毎日泊まってて平気?」

皆が散らかしたテーブルを片付けていると、悠斗くんがそれを手伝いながら問いかけた。


『うん、ちゃんと話してるから平気。なるべく悠斗くん1人にさせたくないし。』


そう答えると、彼は笑顔で頷いた。
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