ピンクの海と紫な空
『シュワシュワあははっ』

楽しそうに笑うユメちゃん

気がつくとお風呂のお湯はピンク色になって、フワッと沢山のハートのおもちゃがおバスボムの中から出てきた


『かわいーねぇ見て見てハート捕まえたー』

と、ユメちゃんは水面に浮くハートを集めて喜んでいる



可愛いなこんにゃろー


と俺は思う…



『そーいやユメちゃん実家どこなの?』

当たり障りない所から質問してみた。


『ん?実家?都内★』


ここも都内ですけど?


『…ああ!ぢゃ結構近くなんだね!何で一人暮らしなの?』


『えっ?なんとなくー』


あっ…そっ…か…


何か話さなきゃ



『レイ君は学校楽しい?ユメ高校は女子校だったから共学憧れてたんだぁ』


…ん?


『あはっ確かに男子校よりは良いかもー』


…何でユメちゃんは俺が共学なの知ってるんだろう


バッグから制服見えてたから?

まいっかー★


ユメちゃん可愛いから


『レイ君、彼女いないの?』


『俺?いないよ』

彼女もどきはいるけど


『ユメちゃんは!?』

いないから今こんな事になってるんだろーけど…


『いないよ★だからユメ、レイ君の彼女になりたい』


まぢで?!


『えっ…本気で?』


『うん!』

必死な顔もまたカワユスです


『年下だからからかってるとかないよね…?!』

後から嘘ぴょん★とかないよね!?てかドッキリとかじゃないよね!?


『うん。ユメ、レイ君好きになっちゃったから…ダメ?』


まぢで…

『俺ガキぢゃない?』

『そんな事ないよ』

『俺車の免許とかまだ持ってねーよ?』

『ユメ持ってるから平気』

『多分、ユメちゃんが今まで付き合った男なんかより子供だし未熟だよ?』

『そんな事ない!!』

ユメちゃんが急にムキになって言ったから、少し俺は驚いた


『あっ…ごめんねおっきい声出して…』

急にションボリしてしまった
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