ピンクの海と紫な空
あっホームルーム始まるっ
いそがねば…
俺は少しトイレまでの距離を小走り
トイレにいくと、ギャル男集団が鏡の前を占拠していた
プゥーンとキッツイ何種類もの香水の混ざった匂い…
くっせぇ…
俺は歯ブラシをシャコシャコしながら
『ちょっとごめんねー貸してくれぇ』
とギャル男の群れに割って入った
『おっレイじゃんはよー』
『おはー!』
と口々にに挨拶をくれるギャル男くん達
くせぇけどみんなイイ奴
『はよー』
ペッと口の泡を流しに吐いてまた俺は鏡の前で髪をセットするギャル男に混ざって歯を磨く
『お前今日朝見たぞ!なんだあれー』
と、ギャル男雑誌の読者モデルをしているダイスケが言った
『バイクの事ちくんないでね』
と俺は言った
『ちげーよ!お前女いたんだなー!』
へっ?
と俺は蛇口から流れる水を口に含みながら腑抜けた顔になっていた はず…
『朝池袋本町辺りのデザイナーズマンションから出てきたべ?』
と、ダイスケはニシシッと笑った