ピンクの海と紫な空
『チュカ…』

ユメちゃんの事言ったら、
チュカもっと泣いちゃうよね…


男には大体2つパターンがあると思うんだ


女の子が泣いててヤバいってなっオロオロしちゃう


もひとつは

ウゼーんだよめんどくせっ


てなる人


俺は間違いたく前者です。


俺、超オロオロ…


何ていえばいーの?


『…チュカ…?』

名前を呼び続けても、チュカは一向に俺に背中を向けたまま…

あー!!

『ごめんチュカ!晃平くんと朝一緒チュカが学校来たのに少しイラッてして、したらさっき晃平くんとちゅか幼なじみなの知って、でも俺さ…俺…』

続きが出ない

ただ思いつく言葉だけ発したけど、ユメちゃんの事が言えない

喉に詰まってる
ユメって名詞がね…


チュカはムクッと起き上がり、俺にキスをした

唇に残る甘い作り物なチェリーの味と甘いチュカの香水の匂い

酔いしれる間もなく俺はチュカを突き放してた


チュカの顔を恐る恐る見る。
優しく笑うチュカ


『…もーチュカと、チューしたりエッチしたり、俺出来ないよ…』

チュカの目を見れない
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