ピンクの海と紫な空
ガラッ

教室のドアをあけたら、クラスの皆が一斉に俺に注目した


『レイどーしたのぉ?』

『だるいの?だいじょ??』

と優しい女の子達

『レイぃー』
とニシシっと悪巧みな笑顔な男の子達



『桃谷ぃー!!』
と中年政経の先生



『先生、僕胸が苦しいので帰ります…』


『お前の頭のがだいぶ苦しいぞ?』
と言う冷たい先生はほっとき、帰る準備を始める


『桃谷、帰っていいとは言ってないぞ?』


『先生、レイ本当に具合悪そうだよ』



先生はしかたねーなーって顔をして、何も言わずに出席簿になにやら書き込んでいた


なにやらってゆーか
早退って書いた



アダチもまた呆れ顔で俺を見た

チュカの姿は教室に無かった
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