ピンクの海と紫な空
『…ぅう〜ムカつく自分がムカつくぅ…』


『何で?悪いの彼氏ぢゃん』


それか人の男を惑わした小悪魔女だ


『違うよ…あたしが竜太の事ちゃんと掴んでなかったからぁ〜だから竜太がブレたんだよぉ…』


…そーゆーもんなのか?

いつもガチでおっかない姉ちゃんなのに恋愛事になると弱いんだ…

盛った髪も盛った化粧も…

一着七万とかする服も…

すげー努力して体系も維持して。常に姉ちゃんはキラキラだ


それって常に可愛くありたいってゆー乙女心なんだろーね…


俺は充分姉ちゃんは頑張ってると思うし、そーゆー努力は自分の為でもあるけど少なからず彼氏の為でもあるじゃん


だからカッコいい優しかった彼氏さんだけど、俺はぶっちゃけ腹が立った



『あー!もームカつく!』


さっきまでトイレとお友達になってた姉ちゃんがスクッと立ち上がり


『ちょっと邪魔なんだけど』


と言い出した…


『すっすいません』


俺は反射的に謝ってトイレの入り口から立ち上がり部屋へ戻ろうとした


『憐』

ワントーン低い声で姉ちゃんが俺を呼んだ


『今漢字で呼んだべ?』


『うっさい。あんたさだいぶ遊んでるみたいだけど、女の子の気持ち考えなよ?』


『へっ?!』

ななな!何!!


『あんたが感じてないだけで、女の子って以外に傷ついてもって思ってたりするから、知らず知らず他人キズつけんのよくないよ』


珍しい姉ちゃんのまともそうな発言と、初めてそんな事言う姉ちゃんにおどろいた俺がいた
< 49 / 57 >

この作品をシェア

pagetop