ピンクの海と紫な空
●ユメ●


「うん…そのうち…うんそっちにも顔出すから。…次の連休には帰る…
心配しないでお父さん。」


あたしは静かにケータイを切り一人の部屋は薄暗く
ベッドの上に座っていた



鏡の前に立って隣にある間接照明をパチンとつけ、自分の写る鏡にニコッとわらいかけた


「…上手く笑えてるよね…」


そう言って静かにまたケータイを取り出し電話をした


「もしもし…今から家行って良い?」
< 54 / 57 >

この作品をシェア

pagetop