女子高生始めました。
「ごめんな、この子最近彼氏にいきなり振られてもうて、落ち込んでんねん」
「うわ、ひっどい彼氏やなー!
 そんなんと別れて正解やで!」


潤が調子を合わせようとして同意を見せた。


けど、俺の中では別の衝撃があった。


「この子は、ルームメイトの河瀬 千紗」


振り返ったその女は、紛れもなく千紗やった。


目ぇ真っ赤にして、いつも決めてる化粧も今日はすっぴんやからか、泣き腫らしたんか、いつもと印象が違った。


潤も、それに気づいて衝撃を隠せないでいる。


「千紗、新しい隣人やで」
「…………」
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