女子高生始めました。
驚愕を隠せない千紗は、俺と潤を交互に見合わせた。


こんな顔させてまうなんて……。


理性なかったら、このまま抱き締めてたかもしれん。


ルームメイトが俺達を紹介した後は、更に驚愕と疑問の色が浮かんでいた。


今の俺達はウィッグ付けてるけど、顔と名前は誤魔化しようもない。


なんで偽名使わんかったんや……!


「橘……、楓?」


それは悲しみから怒りに変わり、突然俺の腕を引っ張る。


「わっ!?」
「え、千紗!?」
「健闘を祈る」


敬礼してんじゃねーっ、潤!!
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