女子高生始めました。
「ねえ、楓?」
「ん?」


俺たちはというと、結局元のサヤに戻った。


身体は女になってもうたけど、それでもいいと千紗は受け止めてくれた。


そして、俺と潤に女についての講義を何度かしてくれた。


女としての心構え、礼儀やら作法やら、この短期間で徹底的に叩き込まれた。


一緒に歩き回って、いろんな生徒と会ったけど、中にはほんまにオナベの子とか、部活関係で俺よりも男前な奴を見かけたこともあった。


「ちゅう、してもいい……?」


恥ずかしながら上目遣いで見てくる千紗の澄んだ瞳。


化粧のノリもいいから、学校がなかったら飽きるまで抱き締めていたい。
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