女子高生始めました。
室内に大体生徒が集まった所で、生徒会が放送を掛ける。


『間も無く始業式を開会致します。
 生徒は各自クラスに分かれて、着席してください。
 尚、まだ教室に残ってる生徒は速やかに講堂に移動してください。
 繰り返します、間も無く——』


五分前の予鈴が鳴った。


講堂の出入口からは、まだ居ったんかと思う程の生徒が、わらわらと入ってくる。


千紗とは別れて、俺は潤の隣りで腰を下ろした。


本鈴が鳴る頃には大分静かになり、生徒会による進行が始まった。


まずは校長の挨拶。


起立しないまま礼だけして、長い話が始まった。


眠そうな奴も居たけど、俺は聞いてて飽きなかった。


内容は、主に夏休みに行った旅先の話。
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