女子高生始めました。
“誰?”と聞く前に、相手の顔に見覚えがある。


「とにかく、中入れてくれや」
「……稲森?」
「そーや、入るで」


稲森 潤は、一緒にアメ村に行った時に拉致された友人。


潤は割りとこの状況を楽しんどるみたに見えてムカつく。


俺達二人は同じ学校に通うことになり、互いの親の申し出によって寮では同室にしてもらった。


「あっちー!!」


潤がサンダルを脱いで気がついたが、見たこともない靴。


服装もそうやけど、恐らく妹の里花から借りたんやろな。
< 7 / 35 >

この作品をシェア

pagetop