Loneliness
何の為に
昔、決めた事が在る。
何に対しても、
何も思わないように しよう、と。
そうすれば、もう傷付かなくて良い。
俺の命は、俺の為に在るんじゃない。
一見 自由に見えても、
俺の足には常に枷が付いていて、
それから伸びる鎖は、
常に誰かの手中に在る。
祖国の為に生き、祖国の為に死ぬ。
あの日――全てを喪った俺は、
そう決めた。
でも、それなら俺は何故、
まだ生きようと している?
何故、こんなにも、生に執着する?
俺は――
――何の為に、生きている……?