Loneliness



【Talk:テューロ】



何かが聴こえたような気がして、
俺は目を開けた。



白い天井が見える。



ぼんやりと それを見上げて、
ベッドから身を起こす。



時計を見れば、
いつもと同じ時間。



早朝3:30。



そのまま30分ぼーっと していると、
寝起きで滑舌が若干 悪い声が聞こえた。



「……テューロ?
相変わらず早起きだな。」



隣のベッドから身を起こしたのは、
20歳くらいの男。



あちこち寝癖が付いた、黒い髪。
男にしては大きめの黒い瞳。



相部屋のレンドだ。



「おはよ。」


「……お早う。」



そう返すと、
レンドは いつもと同じように笑った。



「今日こそは仕事 来るかな~ぁ。」



なんて言いながら、
レンドはトイレへ向かう。



それを ぼんやり眺めてから、
俺もベッドから出た。

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