俺、一応お前の事 好きなんだけど。
~序章~ 新入生の時間
菜彩side
「んー…」
私は、寝返りを1つうつ。
「ってあぁっ!」
今 何時?今 何時!?
アラームのボタンをポチっとな♪
「at7:30 O clock」
マジかよーーーっ!
真新しい制服を掴んでエレベーターに乗る。
あわただしく1階のリビングへ降りると、お姉ちゃんがソファに座りながらトーストを持って、おしとやかに笑っていた。
「はい、菜彩。ちゃんとアラームはセットしておいたの?」
わ私とは2歳しか離れていないのに、性格も見た目も随分大人びたお姉ちゃん。
「頑張って後10分で用意してね。」
「分かりました お姉ちゃん。」
お姉ちゃんからトーストを貰って口に入れ、
自分の部屋へ行く。
「サングラスは忘れないようにね!」
お姉ちゃんはそう言って、何回も念を押した。