生徒会長は人気者☆
「蒼空ー」
のほほんとした、海惺の声。
「んっ…んーー… !っうわぁっ!」
目を開ければ、海惺の顔どアップ。
…こいつ、超カッコいい顔してるじゃねーか…
「なに? 俺に見とれてた?w」
「はーあ?」
…こいつ、自意識過剰?
「嘘だよ。 お前の方がカッコいいから。
心肺すんなってぇー♪」
俺の顔をまじまじと見てくる。
「ま、良いや。 隣には、お前の好きな子がすやすやと眠っている事だし?」
…彌圖那の事か…? あいつは、昨日振ったばかりだがな。
そう考えている間にも、俺の瞼に浮かぶのは、
『むーな』の顔。
仕切りのカーテンをシャッと開ける。
青白い顔をして寝ている。
規則正しく動く青白の毛布より青白い顔。
「ごめんな…」
むーなの綺麗なハニーブラウンの髪の毛を撫でる。
「んっ…んぁっ…」
やめろよ…そんな声… 理性が飛ぶだろ…?