呪信メール
まるで幽霊を思わせるいでたち。


道裕は目を合わさないように横をすり抜けてエレベーターから降りた。


少し歩いてから、気になって振り返る。



ちょうどエレベーターのドアが閉まっていくところだった。



女が少し顔を上げたので、前髪が別れて口元がのぞく。



女は笑っていた。
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