呪信メール
「信じられない……」


昨夜の美知の顔が浮かぶ。


坂田道裕と一緒に、美知の自宅マンションの前に降ろしたのが最後である。


美知の家族がいないから、二人きりの甘い時を過ごしたであろうはずなのに、

なぜその美知が、ベランダから転落して死んでしまったのだろう?


(まさか坂田くんと……)


いや、それは無いな。


松田はそう思った。
< 295 / 495 >

この作品をシェア

pagetop