呪信メール
雄太郎の運転する車が、駅前に着いた。


ところが南口には恵理子の姿がない。


目を凝らして探したけど、見える範囲にはいなかった。


建物の中か、それとも北口にいるのか?



そのまま道なりに左側に流れて、踏切を越えて北口に向かおうとしたが、警報音が鳴り遮断機が下りている。雄太郎は恵理子を目で探しながら、車を停止させた。



その視線が一点で釘付けになる。


なんと、恵理子が踏み切りの真ん中で倒れていた。
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