呪信メール
サイドブレーキを引くと、雄太郎は無意識に車から飛び出していた。



数時間前には、もう恵理子とは別れようと思っていたのに、今は助けてやることに夢中だった。


警報音が鳴り響く踏切の中に、危険を顧みずに飛び込もうとして、遮断機の下をくぐった瞬間。




もの凄い音と風圧に襲われる。



次の瞬間……。




雄太郎の目の前から、恵理子が消えた。
< 423 / 495 >

この作品をシェア

pagetop