呪信メール
「そんなじゃねぇよ。勿体つけるほど良い女だとでも思ってんのかよ?」


今度は恵理子が責める。



「っていうかさぁ、ムカつかない? 私に彼氏がいないっていうのに」


恵理子が睨む。




「でも戸田さん、この前デートだって……」



「別れたんだよ! 喧嘩売ってんのか? オマエ」



恵理子が髪を掴んだ。



「ごめんなさい」



「ゴメンで済んだら、警察はいらねぇっつうの」



「ごめんなさい」



「いいや、許さない」



恵理子は何とも意地の悪い顔で微笑んだ。
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