呪信メール
四人が部屋を出て行くのと入れ違いに、沙良が入ってきて、少女を見ると顔をしかめた。


「酷い……」



(酷い? あなただって共犯じゃないの)



「ごめんね」


(何謝ってるのよ? 謝って許されることだとでも思ってるの?)



「沙良何やってんのよ! 行くよ!」


外から恵理子の声がする。



「あっ、うん。すぐ行く!」


沙良は外に向かって大きな声で返事をした後、


「本当にごめんね」


もう一度謝ってから、外に出ていった。
< 434 / 495 >

この作品をシェア

pagetop