呪信メール
「ちょっと沙良、まさかその格好で、美知ちゃんのお通夜に行ったんじゃないわよね?」



「えっ? ぁあ、うん」



母親に聞かれて、沙良は頷いた。


さすがに「行ってない」とは言えない。



「なら良いんだけど」



「うん」



「ご飯は食べてきたんでしょ?」



「うん」



「じゃあ、お風呂に入っておいで」


「うん」


沙良は頷いた。
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