爆走★love boy4
押し黙っていると、樹先輩がクスクスとおかしそうに笑って「マジに考えすぎ」と、私の頭を軽くなでた。


もう!


そうやってすぐ人をからかうんだから!


何か言い返してやろうかと思ったとき、樹先輩は壁掛け時計に視線を写し、「やべ、もう7時半か」と、呟いた。


「用事があるの?」


「今日はちょっとな。俺、先に出るから、鍵かけて出ろよ?」
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