爆走★love boy4
「うん。わかった」


樹先輩からここの鍵を受け取り、ポケットへしまう。


先輩は私の頬に軽くチュッと音を立ててキスをすると、「じゃあな」と言って、そそくさと部屋を出たのだった。


私は部屋を出る樹先輩の背中を見送り、『新婚』という言葉をまた思い出す。


結婚したくないワケがない。


いつか、そうなりたいなって思ってる。
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