爆走★love boy4
怒涛の卒業式が終わった後、私と樹先輩は帰り道の途中にあるコンビニに立ち寄っていた。


「いってぇ」


「おとなしくしてよ」


駐車場に座り込んで切れた口の端に消毒液をつけると、樹先輩は顔をゆがめた。


3年間優秀な生徒を装ってきた先輩が、喧嘩の中心で指揮をとる姿に先生たちは唖然とした顔を浮かべていたっけ。
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