ホテル


車内には、直樹先輩とウチ……それと後部座席にいるカップルの計4人。


車は止まり……皆は外に~


ウチも外に出た。


精一杯、何でもない振りをして……でも、でも恐いねん、ウチ……。


直樹先輩がウチに近寄って来て、肩に手をかけた。


もう……心臓が壊れそうや……。


「ええか?」


ええか?って……そんな……ここまで来て……。


無理なんて言える訳もなく、ウチはコクリと頷いた。



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