私の中のもう一人の“わたし” ~多重人格者の恋~
『なんで連絡くれないんだろう、剛史さん……』
あれから一週間以上経ったけど、岩崎さんからは何の連絡もなかった。食事をご馳走するとか言っておきながら。
諦めたら?
所詮あの人はいい加減な人だし、あんたに興味がないって事でしょ?
『あなたにもね?』
あっ、そうか。なんかムカつく……
『それにあなた、玉田さんって人とお近づきになりたいんじゃなかったの?』
ああ、薫さんかあ。そっちはもういい。だってあの人、たぶんオカマだもん。見ためは私好みだったんだけどね……
『やっぱりそうなのかな?』
間違いないと思う。岩崎さんはきっとその事を言いかけたんだと思うのよね。案外あの二人、デキてたりしてね?
『そんなあ……』
というような話を“わたし”としていたら、パソコンにメール着信を告げるポップアップが上がった。何の気なしにそれを開いたら……
『来た!』
送信者は、噂の岩崎さんだった。
あれから一週間以上経ったけど、岩崎さんからは何の連絡もなかった。食事をご馳走するとか言っておきながら。
諦めたら?
所詮あの人はいい加減な人だし、あんたに興味がないって事でしょ?
『あなたにもね?』
あっ、そうか。なんかムカつく……
『それにあなた、玉田さんって人とお近づきになりたいんじゃなかったの?』
ああ、薫さんかあ。そっちはもういい。だってあの人、たぶんオカマだもん。見ためは私好みだったんだけどね……
『やっぱりそうなのかな?』
間違いないと思う。岩崎さんはきっとその事を言いかけたんだと思うのよね。案外あの二人、デキてたりしてね?
『そんなあ……』
というような話を“わたし”としていたら、パソコンにメール着信を告げるポップアップが上がった。何の気なしにそれを開いたら……
『来た!』
送信者は、噂の岩崎さんだった。