飲まないからこそ見える世界
「まあ、朝生にも色々あるのよ。
…何、気になるの?」
「そりゃ、気になるますよ。
私ひとりお酒飲めないから、一緒にジュースに付き合ってくれてたのかなとか考えると、申し訳なくなります。」
「なあんだ、そんなこと。それは問題じゃないから気にしないで。
そうじゃなくて、男性としてよ。恋愛対象として!」
…つまり、朝生さんに気があるかってこと?
「うええええ!?」
私が朝生さんを好きかってこと!?
確かに、ドキッとすることも…あったけど。
でも、まさか!!
「ほうほう、よくわかったわ。」
「えええ!何がわかったんですか?」
「よし、朝生のとこ行ってきな。」
私を立たせ、朝生さんの席のほうへ背中を押した
「え、ちょ、日野さん!?」
「ほらほら、いいから。」
微妙に納得のいかないものの、日野さんにそう言われ朝生さんの席に行くことにした
「…まったく、手のかかる後輩たちだわ。」