飲まないからこそ見える世界


「ほら、戻ってオレンジジュース飲むよ。」


そう言って私の手を引っ張る朝生さん

…さっきつかんだ手、離してなかったんだ


席に戻るとパッと離されちょっと寂しくなる

いや、訂正
気のせいだ、そんなことない!


「何、気難しい顔してるんですか。」


「べ、別になんでもないです。
あれ、朝生さんジュースなくなってますよ!何飲みますか?頼んできます。」



「いや、俺のほうが後輩ですからね。気を使わないでください。」


朝生さんはそう言って飲み物を頼みに行ってしまった


そういえば、朝生さんのほうが年上なのに私に敬語使ってる…
意外にきっちりしてるんだな






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